風邪は治ったはずなのに、咳がなかなか治まらない・・・そんな状態が続いていたら咳喘息になっているかもしれません。
咳喘息というのは、気道が炎症を起こし過敏になっていて、小さな刺激でも反応して咳が出てしまう状態です。気管支の病気であり、いわゆる気管支喘息の一歩手前の状態だといえるでしょう。一般的な喘息と同じように気道が狭くなってはいますが、気管支喘息のような「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といったような音や呼吸困難はありません。
そのためそのまま放置したり、風邪や花粉症で咳が出ているだけだと勘違いして市販薬などを服用してしまう人も多く、症状を長引かせてしまっていることもあります。咳喘息の場合、風邪薬や抗生物質はほとんど治療効果がないのです。
咳喘息が悪化して気管支喘息に進行してしまうと完治の可能性が低下してしまいます。しかし咳喘息の状態であれば、適切な処置をおこなえば完治も見込めます。もし咳が長引いている、そんな状態が続いているようであれば、呼吸器内科などの専門医を受診してみてください。